
イマジナリーポケットの KT です。
推し活やオタ活のグッズの中で代表的なモノの1つ、フィギュア。
学生の頃はゲームセンターやリサイクルショップで暇つぶしと称しては、
大枚はたいて手に入れた、プライズフィギュア。
押し入れに箱ごと眠っている人も多いのでは。
社会人になってご褒美に奮発して買ったスケールフィギュア。
押し入れに箱ごと眠っている人も多いのでは。
かさばるグッズを無理なく、映えるように飾りたい。
目の前にあるモニター越しの空白な空間、壁に飾れるでしょうか。
ホチキスなら傷もつきにくいし、いつでも使える。賃貸でも使える。
そんな訳で、3Dプリンターで試作・開発していきます。
・設計図(ラフ)

壁側から、ベース・カバー・台座の3つの部品となっています。
接続用のM3ネジも、ちらほら。
光造形の仕様上、歪みの元となるので一体物で印刷することは考えない。
右図には、この構造では本体荷重によりトルクT(丁寧にもベクトル表記)が発生して壁からはがれてしまうだろう、との懸念が見て取れます。
・CAD図 ⇒ 印刷 ⇒ 耐荷重試験・・・・
先の懸念をふまえて、ホチキスで止めるベースプレートの要望を厳しく詰めていった。
/カバープレートで隠れる目立たない薄さであること/
/ホチキスで固定し歪まないこと/
/部品は繰り返し使用できること/ など。



初期:ホチキス6カ所、ネジ左右4カ所


最終:ホチキス9カ所、ネジ左右4カ所、ネジ上部2カ所
・印刷(ELEGOO Saturn2、ABS-like樹脂ver3.0を使用)
台座の印刷時間は7時間半(寝て起きたら洗浄)。

カバーはシンプルでありながら、他2つの部品を接続するネジを隠す。

ベースの初期試作では、取り外し後に破けが見られる。

・耐荷重試験の例
フィギュア:178g
達成条件:歪まないこと(壁に隙間が生じたら没。CAD図に戻る。)





・商品画像
時計(フランスで購入)、 植物(100円)
推し活に関与しない一般消費者の方向けに撮影しました。


商品画像で掲載するため、アクリルスタンドとフィギュアは、AIイラストの画像を加工してそれっぽく。


・終わりに
― 目の前にあるモニター越しの空白な壁に、飾れるでしょうか。ホチキスで簡単に。
結論、できる。
我が家は賃貸ですが、玄関/トイレ/寝室/デスクまで、アクリルスタンドでもフィギュアでも飾り放題になりました。
耐荷重は200gですので、用心して扱う必要があります。
ホチキスでどこまで耐荷重を伸ばせるかという題目は、永久的な力学のテーマではないでしょうか。
目の前に壁があるなら、ぜひとも手に取ってお試しください。
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